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いい仕事をして、いい顔になろう

本日の表題は、当機構が引き継いだある会社の創業者が訓示として社員に伝えていた言葉だ。中小企業の創業者にも色々な方がいるが、当機構が引き継ぐ会社の創業者はとても「いい顔」をしている方が多い。それは、人の10倍働いて、100倍苦労して、数倍の喜びを得てきた人々だけが得られる顔なのだろう。なんともいえない味のある、とてもいい顔だ。そういういい顔の方に会うと、それだけでとてもうれしくなる。そこで今回は「顔」について書いてみたいと思う。

表情については、メラビアンの法則というものがある。話をする際に相手に伝わる情報として、話の内容自体はわずか7%であり、声の大きさやトーンに関するものが38%を占め、そして見た目が過半の55%を占めるという法則だ。そして、初対面の判断は、人と人が会ってわずか3秒でなされるという。(コロナ下で皆がマスクをしているとコミュニケーションが取りにくかったのは、その見た目が半分隠されていたからだろう)

人と人との付き合いを避けていたら、中小企業の社長は務まらない。中小企業の社長は、顧客はもちろん、取引先、従業員、金融機関等々の多くの人と継続的に会い続けることが必要だからだ。そういう人付き合いを一般人の10倍100倍と行うのが、多くの中小企業の社長の重要な仕事だ。

だが、一般人の10倍100倍もの人に会えば、中には自分と合わない人も出てくる。ときには悪人が混ざってくることもあるし、傷つくこともあるだろう。それでも、中小企業の社長は今日も前を向いて、人と会い続ける。そうやって中小企業の経営という大業を50年60年と人生をかけてやり続けた結果、あのようななんとも味のあるいい顔になれるのではないだろうか?そして、それが冒頭の「いい仕事をして、いい顔になろう」という訓示の意味ではないだろうか?

「40 歳になったら、人は自分の顔に責任を持たねばならない」。第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンが残した言葉だという。世代や国籍を問わず、顔はその人の人生の鏡なのだろう。

当機構の社員共々、子や孫のために全力でいい仕事をして、全力でいい顔になっていきたいと思う。

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