さて、今日は当機構の「ヒト」について、
ご紹介方々お話したい。
当機構には、
現在約30名程が働いており、
毎月数名ずつ増えている。
そのメンバーのうち約3割は、
大企業の元役員クラスの経験者であり、
中には上場企業の社長までやった方もいる。
そんな、有識者ともいえる方々と、
会議で熱く議論していると、
ときに創業者であり社長でもある私が、
コテンパンにのされることもある。
やはり、シニアの方々の、
長年の経験や知識に基づく視点は鋭いし、
その発言は、実に的を得ているからだ。
世間ではシニア雇用「問題」と言われているが、
我々からみたら、シニアは宝の山だ。
まだまだ元気で、経験も豊富、
人格的にも成熟し、経済的にも独立していて、
本当の社会貢献に打込むことが出来る余裕を持っているシニアは、
大事な日本の「財産」だと思っている。
(問題は、預貯金と同様に、
「活躍」してもらうための仕組がないだけだ。
だから、当機構は、事業承継問題の全面的解決に向けた
ヒトの面での仕組みとして、シニアクラスの有識者に大規模に、
中小企業のために「生涯現役で活躍する」機会を提供している。
その中小企業とは、承継先各社のみならず、当機構も入っている。)
そんな能力があり、実績もある方々が、
功を成し、名を成し、財を成した後に、
「金もいらぬ、名誉もいらぬ。ただ、次世代のために、当機構で働く」
と言って、当機構には大勢参加してくれている。
事業承継問題の全面的解決を目指す我々にとっても、
承継先の中小企業を支援する担当者としても、
そしてまた、当機構で働く現役世代のメンバーにとっても、
これほど心強く、有難いことはない。
(業界や大企業の中では雲の上の存在だった人が、
当機構のオフィスでは、すぐ隣の席にいるのだから)
正直、私自身としては、おそらく世の中で、
最もしんどい中小企業の創業者社長ではないかと、
たまには思わないでもない。
(なにせ、自分が創業して社長である会社なのに、
自分の意見がほとんど通らず、多くの目上の社員から、
毎日のように「教育的指導」を受けている。
そんなしんどい修行の身の創業社長は、
世界広しとはいえ、そうはいないだろう)
ただ逆に考えれば、
これほどの名経営者、名参謀たちに支えられて、
大規模に社会貢献を追求できる中小企業の社長も、
世界広しとはいえ、そうはいないだろう。
大変、ありがたいことだ。
西郷隆盛はかつて、
徳川幕府と明治新政府の双方から重用され、
江戸無血開城の陰の主役ともいわれた山岡鉄舟を称えて、
こう言った。
「金もいらぬ、名誉もいらぬ。命もいらぬ。そういう人は始末に困る。」
「だが、始末に困る人でなければ、共に天下の大事は成し遂げられぬ。」
と。
両氏とも、私はとても尊敬している。
・私益のためではなく、日本(公益)のために働いたこと、
・人生を賭けて挑んだこと、
・そして、大きな結果を残したこと
(大きすぎてすぐには認知されずとも、後年誰もが歴史的に認めるほど)
その覚悟と行動力は、
日本のみならず世界の歴史においても類まれなものであり、
最大級の尊敬に値すると思っている。
当機構の活動も、また同様のインパクトを目指している。
世界の誰も経験したことの無い大規模な「事業承継問題」にあたる日本で、
誰も成し遂げたことのないその「全面的解決」を目指しているのが当機構だ。
その活動が、簡単なわけがない。
日々、新しい問題があり、
日々、苦労は尽きることがない。
それは、当たり前の、前提だ。
だからこそ、
我々が先に進むために必要なのが、「ヒト」だ。
優秀なヒトが、長時間働く。
一生懸命、無私の心で、賢く働く。
(当機構ではORではなくANDで、上記のすべてが必要だ)
何度大きな問題にぶち当たろうと、
次世代のためにと歯を食いしばり、
決して諦めることなく、
大義のために堂々と働く。
きつい時こそ
「唯想え。気高く、強く、一筋に」を合言葉に、
不撓不屈の精神で乗り越える。
そんなしんどい日々を越え続けた先に、
子や孫の明るい未来が待っている。
その頃には、
きっと大きな結果を次世代に残し、
当機構の活動も歴史的な活動として認知され、
社会的にも一定の認知を得られていることだろう。
私自身はまだまだ日々勉強中の身であり、
尊敬する西郷氏には遠く及ばないが、
当機構には山岡氏と同様に、
使命感溢れる有能な志士が続々と集まってきてくれている。
志を同じくするこれらの仲間と共に、
事業承継問題の全面的解決を目指して、
これからも全力で取り組んでいこうと思う。