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ステ―クホルダー資本主義

昨日、新聞を読んで、びっくりした。

 

 

次回の世界経済フォーラムの主題は、

「ステ―クホルダー資本主義」だと言う。

(これまでの資本主義を「株主資本主義」と呼んで、区別しているようだ)

 

 

そして「ステ―クホルダー資本主義」を解説する図を見ると、

なんと、私が10年以上前に考案して作ったスノーモデルの株式市場バージョンが、

ほぼそのまま掲載されているではないか!

 

 

(※スノーモデルとは、6角形でステークホルダーのバランスを示す図。

雪の結晶のように見え、各ステークホルダーのバランスを取らないと

雪のように融解してしてしまうので、スノーモデルと名付けた)

 

 

私が10年以上前から主張してきた、

資本主義の欠点である「利己的」「短期的」を具体的に直すための試みが、

世界レベルで、ようやく始まるのだ。

 

 

どこからどう届いたのかわからないが、

世界を転々としながら10年間方々で主張してきたことが伝わり、

世界を変える一助となったなら、

それだけでも活動してきた価値があったというものだ。

 

 

とてもうれしく思う。

 

 

そして、これは、時代が我々にようやく追い付いたことを示す。

 

 

孟子の言葉を借りれば、「天の刻が来た」のだ。

 

 

もともと長期投資を基盤としている我々の活動にとっても、

長く強い追い風となるだろう。

 

 

だが、これはまだ序の口に過ぎない。

 

 

10年前に私が考えたこの図式だけでは、

決定的に足りない、不完全なものなのだ。

 

 

これだけでは、あたかも大リーグを目指す少年が、

リトルリーグでキャッチボールを始めたくらいの意味しかないのだ。

 

 

ステ―クホルダー資本主義が本当に意味を成す形を成し、

現実の世界で実効性が見えるようになるには、

まだ少なくとも数年はかかるだろう。

 

 

だが、ようやく、資本主義が、そして世界が変わりだす。

 

 

だから、我々はいつもどおり、「一歩お先に」、先を進もう。

 

 

これまで想定し、

10年以上かけて準備してきた100以上の手を、

一つずつ着実に実行していこう。

 

 

我々は、いつも幸運だ。

これもその一つだろう。

 

 

(パスツールの表現にならえば、

「常に周到に準備する者には、常に幸運が訪れる」のだ。)

 

 

さあ、次の時代の大波がくるぞ!

 

ゴキゲンで乗っていこう!

 

 

 

 

追伸:支援者の会(次回は2/5を予定)では、こんな話もより詳しくしています。

また、さわかみ投信創業者の澤上篤人会長や澤上龍現社長も毎回出席し、

皆様の質問にお答えしながら、

時にこんな大きな議題についても活発に議論しています。

 

参考になることも多いと思いますので、

ご関心がおありの方は、お気軽にご参加ください。

(参加費無料、参加される方は当HPからエントリーをお願いします)

 

 

 

 

 

 

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