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道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である

早くも2023年が終わろうとしている。2018年11月に当機構を創業して5年が経過したが、この5年間はずっと走り続けてきたせいか、毎年あっという間に過ぎていったという感想だ。年末にあたり、当機構でも大事にしている表題の二宮尊徳の言葉に触れながら、3つの話をご紹介しておきたい。

まず1つ目は、道徳なき経済は犯罪である、という前段である。一見当たり前のように思えるが、よく考えるといまの経済を二宮尊徳が見たら、犯罪であふれていると嘆かれるのではなかろうか?たとえば、国際的な高収益のアパレル企業が新興国の幼少の労働者を搾取して儲けるのは一般的になっており、規制機関が規制しないと歯止めが利かなくなっている(その規制もいたちごっこだ)。環境問題も、経済の前に「仕方がない」とされ、いつの間にか古い火力発電所が世界中で大量に動き出し、従来にもまして大量のCO2を排出している。自国経済のために先進国が金利を急上昇させた結果、一部の発展途上国はハイパーインフレに苦しみ、暴動が起き、億単位の難民を生じさせている。例をあげればきりがないほど、いまの経済には「道徳」がなくなってしまってきているのである。

日本人も、残念ながら例外ではない。日本人は世界でも道徳レベルが高い民族と言われてきたが、それでも昨今の政治家や警察、大企業等で起こる事象や事件の質を見ていると、50年前と比べて「民度」が大幅に低下しているのは否定しようがないだろう。年末に当たり、道徳>>>経済であり、逆ではないということを、再度全国民が考えてみるべきなのかもしれない。

2つ目は、経済なき道徳は寝言である、という後段である。この点は、ソーシャルビジネスを志向する当機構としては特にこだわりを持って、「結果がすべて」と常々社内で言い聞かせている点だ。なぜか?美しい目標を掲げるNPOや慈善団体は多い。だが、目標がどんなに道徳的にすばらしくとも、経済的な結果を伴わなければ、現実世界は何1つ変わらないからだ(それが、寝言という意味だと我々は考えている)。

そういう意味では、私が大病を経験した2003年に本事業をやりたいと思い、余生をささげると決め、本事業の構想を開始してから20周年、多くの試行錯誤を乗り越えて開始したJSKの事業開始から5周年を迎えた2023年12月現在で、当機構は100億円を超える経済と、730名を超える雇用を現実に維持する事業体に成長した。目指す5000社にはまだまだ遠いが、過去5年間に生まれたベンチャー企業として見ればユニコーン級の成長を遂げており、残りの99%以上を巨大なホワイトペーパーの成長余地として残しながら、当機構にしか答えられないニーズにお応えしていくべく、来年以降も「結果がすべて」にこだわって事業承継業界の圧倒的なリーダー企業として成長していくつもりである。

そして3つ目が、12/13(水)に当機構の新本社とオンラインのハイブリッドで開催する「支援者の会」についてだ。今回のゲストスピーカーには、元ゴールドマン・サックス 業務推進部長 SDGs/ESG担当の清水大吾氏をお迎えしている。清水氏は16年にわたりゴールドマンサックスで活躍されてきた方で、『資本主義の中心で、資本主義を変える』の著者でもある。なぜその清水氏をJSKが?と思う方もいるだろう(実は、私も最初はそう思った)。だが、知人を通じて話す機会があり、個別に2人で1時間ほどオンラインでお話ししたところ、根っこの部分ではJSKの理念と相通じる考えをお持ちの非常に熱い方であることがわかり、一気に意気投合した。私見では、両者の違いは、大規模な金融ビジネスとして取り組むか、足元からの草の根活動として取り組むか、という点だけであり、それは属する組織(=環境)の違いによっただけだ(その証左に、実は今回の清水氏の講演資料の中にも、冒頭の二宮尊徳の言葉が取り上げられていた)。詳しくは支援者の会でご本人からお話が聞けると思うので、ぜひ楽しみにして頂きたい。

清水氏のお話を個人が聞ける機会は、なかなかない。(ゴールドマンサックスの顧客企業の社長の中には、清水氏の話を聞くために、毎年数億円の手数料を支払っていた方も、きっといたことだろう。そのくらい聡明な方だ)。その清水氏が、ゲストとして当機構の本社会場にリアルに来て、講演し、質疑にも応えてくれる。個人の方々向けにこのような機会はなかなか用意できるものではなく、ありがたい天与の機会であると思っている。その機会を、ぜひ支援者の皆様にもご活用いただきたく、ご都合がつけばぜひこちら(https://jigyosyokei.co.jp/company/seminar/#link-seminar)からご登録の上、ご参加頂ければと思う。

なお、当機構では、一部の企業対応担当者を除き、12/28(木)~1/8(月)まで、少し長めの正月休暇とする予定です。(ただし、必要な場合はいつでも対応するように全メンバーに伝えているので、その点はご心配なく)

2023年最後のブログですので、少し早いですが、皆様、良いお年をお迎えください。

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