コロナ対応のために、日本でも遅ればせながら、
緊急事態宣言が出された。
遅きに失した感はあるが、まあ政治とはいつもそんなものだ。
頼りにせず、自衛に努めよう。
事業承継問題でも同じだが、
コロナ対応でも、真実の把握がなされていないことが、
一番の問題だ。
真実が把握されないから、
正しい対応が出来ずに、後手後手に回っている。
どんな問題でも、
「真実の把握なくしては、問題は解決できない」のだ。
だが、政府の対応はともかく、
こんなことで、当機構の関係者や、
ご協力いただいている支援者、協力者の皆様を
一人たりとて失うわけにはいかない。
そうなったら、当機構の使命である、
「5000社の中小企業を承継し、子や孫の未来を救う」
ことなど、到底出来なくなってしまうからだ。
だから、皆様と真実を共有して、
共にこの困難を切り抜けていきたいと思う。
ついては、皆様のご参考になるように、
当機構グループ関係者に2月後半から伝えてきたことの一部を、
ここで共有しておきたい。
真実を知れば、正しく対応する方法がわかるからだ。
たとえば、
「日本(あるいは居住地域)では、感染者が少ないからまだ平気」
という認識は、捨てた方がいい。
真実とは異なるからだ。
Our world in data という、
各国政府が公表しているPCR検査数を一覧にしたHP
(https://ourworldindata.org/covid-testing)がある。
同HPを見て頂くとわかるが、
4/8までの各国のPCR検査数は、以下の通りだ。
米国:2,200,000件
ドイツ:1,320,000件
イタリア:807,125件
これに対して、日本の検査数は、
たったの 61,498件 だ。
これは、米国の検査数の3%、ドイツの5%に過ぎない。
(日本の人口は、米国の40%、ドイツの1.5倍はいるのに、だ)
当然だが、感染者を発見するには、PCR検査をすることが必要だ。
(検査をしなければ、たとえ感染していても、発覚しない)
それを、「検査で発覚した感染者数」
の推移だけを見て判断したら、真実を見誤るのは当然だろう?
今の日本のコロナ対応は、
都合の悪い事実に蓋をして、
粉飾決算をしている企業のようなものだ。
(なお、米国も、トランプも、初期はそうだった。
が、豹変して、事実把握に努め、猛烈に対応を進めているのは、
さすがだと思う)
臭いものに蓋をしても、蓋の中で腐るだけだ。
真実を見ないで、平気なふりをしていれば、事態はより悪化する。
(主婦の方なら、経験的によくわかるだろう)
仮に、米国と同レベルで、
人口比0.7%の検査を日本で行うと、
889,000件の検査が必要だ。
この検査数に対し、厚生労働省が発表している
日本におけるPCR検査時の陽性率実績(7.4%)をかけると、
6.6万人程の感染者数が既にいることになる。
1月からコロナ対応を行うなど、
先進国の中でも最も素早い対応をしてきたドイツを例に
同様の計算をすると、14.6万人程に膨れ上がる。
ここから推定される真実は、
「厚生労働省から発表されている4768人の
10~30倍程度の感染者は、既に国内にいる」
ということだ。
全国民の割合でいうと、
1000人に1人程度は感染者がいることになる。
(1000人とは、小さな村の規模だ)
つまり、もうどこにいてもおかしくないのだ。
かつ、検査しないから隔離が遅れ、
隔離が遅れるから拡大するという連鎖性を考えれば、
おそらくそれ以上になっていると考えるのが妥当だろう。
だから、TVや新聞で見聞きするより、
事態はすでに悪化していると考えた方がいい。
対応が遅れた分、今後も悪化するだろう。
その前提で、より慎重に、自衛に努めてほしい。
他方、希望につながる真実もある。
(こういう時こそ、人類には希望が必要だ)
それは、感染者のうち、8割以上は自然治癒しているということだ。
「かかったら最後」ではないのだ。
不要な外出を避け、3密を避け、マスクや手袋をして、
手洗いやうがいを徹底するのはもちろんだ。
だが、薬がない今、最大の自衛方法は、
「万一感染しても、生き残れる健康体を保つ」ことだ。
普段から節制していた人は、それを継続してほしい。
これまで不健康な生活をしていた人は、
これを機に見直してはいかがだろうか?
喫煙、飲酒、睡眠不足、運動不足など、
自宅にいても、改善出来ることはたくさんある。
残念ながら、真実を見ようとしない日本では、
真実を見て対応している各国よりも、回復が遅れるだろう。
今回は、100年に1度の疫病になる。
だが、人類がこれまで絶滅せずに生き残ってきたように、
今回も、いつかは必ず乗り越えていくことが出来る。
まず、真実を知ろう。
真実を知れば、正しく対応出来る。
それは、
コロナ問題に対応する自然人にとっても、
事業承継問題に対応する法人にとっても、
とても大切なことなのだ。